絨毯クリーニングQ&A

Q 手織りの絨毯をクリーニングに出す時期を教えてください

絨毯の使用する場所や諸条件によっても違いはありますが、通常当社は、4年~6年に一度出すことをお勧めしています。

湿気の多いこの国で10年以上使用し続けると、長年の汚れやシミが落ちにくくなるばかりでなく、絨毯の要である経糸を早く痛めてしまう可能性が高くなるからです。

 

Q クリーニングをお願いすると、どのくらいの日数がかかるのでしょうか?

お預かりした日から1週間~2週間を頂いております。当社は天日干しと自然乾燥を基本としているため、天候に左右されることもありますが、絨毯の殺菌と繊維本来の柔らかさを取り戻すために必要な期間と考えております。

 

Q 外国で購入したものや他社で購入したものでも、クリーニングや修理は可能ですか?

はい、お受けいたします。お気軽にご相談ください。

 

Q 大きくて重い絨毯なので梱包ができません。どうしたらよいでしょうか?

基本的に6㎡(3mx2m)以上の絨毯であれば、東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の範囲以内であれば、無料にてお引き取りに伺います。お電話又はメールにてご相談ください。

 

Q ペットにおしっこをされてしまいました。どのような処置をしたらよいのでしょうか?

先ずは、ティッシュと乾いたタオルで絨毯の表面と裏面の両側から水分を吸い出してください。

その際、こするのではなく叩いて吸い取ってください。しかし臭いは残ってしまいますので、できるだけ早くクリーニングに出すことをお勧めします。早ければ早いほど、シミだけでなく臭いもとることができるのです。

 

Q 長年使用してきた絨毯の房が短くなり、部分的には無くなっている所もあります。修復することは可能ですか?

はい、可能です。当社は修理のライセンスを持った職人が二人常勤しております。豊富な経験の積み重ねから、お客様の絨毯の年月による風合いに合わせた糸(時には染めることもあります)を使用して、本来の美しい手織り絨毯によみがえらせます。

尚、房の切れ目が絨毯本体の部分(織り糸の部分)まで来ている場合は、早めに修理をお勧めします。そのまま使用されると、結び糸がポロポロと外れてしまう恐れがあります。

 

Q 10年以上前に購入した、ペルシャのシルク絨毯の横の部分(房の付いていない部分)に白い糸が数か所も現れ、見栄えも悪くなっています。修理はできるのですか?

はい、可能です。元々耳の部分(エッジ)は横糸を固定し、結び糸を外れなくするため同系色の糸でしっかり巻き付けてあるのですが、長年踏まれ、掃除機の摩擦等によりすり切れ、中の糸が出てきているのです。すり切れている部分の一列を切り取り、新しい同系色の糸で巻き直します。織り目の細かい絨毯ほど、時間のかかる作業なのです。

 

ペルシャ絨毯のお手入れ方法に関するご質問

Q 掃除機をかける頻度はどのくらいがよいのですか?

土足で踏まれる絨毯でない限り、週1回~2回で十分です。吸引力の強い最近の掃除機で、房まで毎日のようにかけますと、房を早く痛めてしまいますのでご注意ください。

尚、掃除機をかける際、どの方向にかけてもよいのですが最後は純目(毛足が寝る方向)に合わせて終えてください。こうすることにより、絨毯の表面を美しく保つことができます。

 

Q 自分でできるお手入れ方法はありますか?

絨毯は100%繊維でできていますので、微細な穴を通して空気を入れてあげることが必要です。

できれば年に数回、外やベランダに1~2時間ぐらい干していただき、布団たたきで軽く表と裏を叩いてください。湿気を取り、殺菌効果があるばかりでなく、掃除機では取れない細かい埃等を取り除くことができます。但し、直射日光が当たる場所では裏干しでお願いします。

また、大きな絨毯の場合は、できれば年1~2回、お部屋の窓を全開にして、テーブルを移動し、二人で絨毯を縦半分に折り、裏側と床に空気と風を与えてください。残り半分もお忘れなく。

 

Q 日当たりのよい部屋に置く予定ですが、どのような配慮が必要ですか?

絨毯は湿気と直射日光を嫌います。長期間日光が当たり続けると、どんな高価なものでも日焼けしてしまいます。そこで、日の当たる時間帯はできるだけレースのカーテンだけでも閉めていただくことを心掛けてください。特に冬の日差しは奥まで入りますので要注意です。 

また、年に1~2回、絨毯の敷く向きを逆転していただくことで、日焼けを抑えることができます。このことは、絨毯全体を踏むことにもなり、より長持ちさせることにつながります。

 

Q コーヒーや紅茶等をこぼした場合、どのような処置がよいのでしょうか?

まず、ティッシュを大量にこぼした上に置き、押すようにして吸い取ってください。次に乾いたタオル2枚を絨毯の表と裏に置き、表のタオルで叩くようにして水分を可能な限り吸い取ることが必要です。こぼした水分は必ず裏側にも染み出しますので、表側だけで終わらせないことです。

広い範囲にこぼした場合は上記の処置をしたのち、できるだけ早くクリーニングに出すことをお勧めします。少量の場合は上記の処置をしたのち、お電話にてお問い合わせください。状況に合ったアドバイスをさせていただきます。