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イスファハンの歴史

イラン中部に位置するイスファハンは、古くからペルシャ文明の中心として栄えてきました。

特にサファヴィー朝(16~17世紀)の時代には、首都として選ばれ、文化、芸術、建築が大きく発展しました。

その時期に建設されたイマーム広場やシェイク・ロトフォッラー・モスクは、

現在でも世界遺産として残っており、有名な観光名所です。

 

 

イスファハンはペルシャ絨毯の主要な産地の一つとしても広く知られています。

サファヴィー朝時代には、イスファハンに多くの工房が設けられ、

宮廷の支援のもとで芸術的な絨毯が数多く制作されました。

これらの絨毯は美術品としても高く評価され、ヨーロッパの王侯貴族たちにも愛されました。

 

そしてイスファハンの絨毯といえば、特徴的なのが

アイボリー、ネイビー、ライトブルー、クリーム系の色といった上品な色使いで

デザインもバランスの取れた美しさが特徴です。

 

 

現在も人気の高いイスファハンの絨毯。

品質の高さやデザイン性の良さでもあり、超有名工房も多く存在するのでコレクターにも人気があります。

当店でも何枚かご用意がございます。

 

一枚の絨毯を織るのに何年、何ヵ月とかかる手織り絨毯。

一枚一枚が職人さんの技術の結晶です。

時代と共に、織手さんも減ってきて、今後更に手織り絨毯は珍しいものとなっていくに違いありません。

手織り絨毯のすばらしさを伝え続けていくことが、何よりも大切だなと感じています。